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支援事例
「次世代経営層の育成」———【部長クラス対象】実践型「次世代経営層育成プログラム」支援事例

写真左側:左から榊原GL、竹田部長、小林部長、新谷社長
三洋貿易株式会社
1947年の創業以来、堅実と進取の精神のもと、高付加価値の各種原材料や機械機器などの輸入販売を中心に、75年以上にわたり国内外で産業の発展と人々の生活向上に貢献している三洋貿易。 現在、「ファインケミカル」「インダストリアル・プロダクツ」「サステナビリティ」「ライフサイエンス」の4市場を中心に、市場ニーズに即応した商品を発掘・提供しています。
弊社では同社の、プレマネジメント研修(管理職一歩手前の方向けの研修)等、多様なテーマ、対象層への教育をご支援させていただいております。今回はその中から、「次世代経営層の育成」を目的に実施した「次世代経営層育成プログラム」について、当初の問題意識や実施したご感想にいたるまで、代表取締役社長の新谷様、人事部長兼本研修の受講者でもある小林様、そして本研修の運営を当時ご担当された竹田様、榊原様の4名にインタビューいたしました。
研修の概要
| 課題 | ・次世代の経営を担う現部長クラスの育成 (実際に会社の経営を担う立場になる前に、経営マインドを養いたい) |
| 提供サービス | ・次世代経営層育成プログラム ※6名×2グループの少数精鋭で開催 |
| 取り組みの 成果 | ・「計6回の研修」+「研修期間中におけるチーム間の主体的なMTG」+「職場での実践」 を通じた、次世代経営層としての意識の向上と横の繋がりの強化 ・次期長期経営計画の骨子案の策定(研修期間を通じてチーム毎に検討、 最終回で2チーム対抗コンペ、勝利チームの骨子案を実際の計画策定に活用予定) ・自身が担当する組織の変革推進を通じた成果、成長の向上 |
| 研修詳細 | 研修は、「①次期長期経営計画骨子案の策定(チームごとに検討)」 「②現在の自組織の運営・変革推進(個人ごとに検討・取組)」の2テーマを軸に 現場での実践も交えて実施 第1回 長期経営計画骨子策定に向けて+自組織の変革推進に向けて(1泊2日の合宿形式で実施) 第2回 テーマ①の検討状況を取締役へ共有・FB+テーマ②の相互共有・FB 第3回 テーマ①の検討状況を講師へ共有・FB+テーマ②の相互共有・FB 第4回 テーマ①の検討状況を社長へ共有・FB+テーマ②の相互共有・FB 第5回 テーマ①の検討状況を講師へ共有・FB+テーマ②の相互共有・FB 第6回 テーマ①のコンペ(現経営層へ発表)+テーマ②の取り組み成果発表 |
研修導入の背景
-「次世代経営層育成プログラム」について、検討された背景や問題意識を教えてください。

新谷様「現執行役員については、色々と教育施策をやっている。問題は次の世代、つまり、現部長クラスに対して『いかに経営マインドを持ってもらうか?』を考えていました。
もちろん、簡単なテーマではないです。しかし、実際に経営層になってから経営マインドを磨くのでは遅すぎる。だからこそ、経営層になるまでに、まだ時間の余裕がある今こそこのテーマでやるべきだと。
また、部長クラスに対する研修は実は2回目で、前回は『研修のための研修』というか、ただやっただけで終わってしまったような感覚がありました。
その反省をもとに、より実践的、かつ受講する部長クラスのニーズに合うものを。そんな考え方で竹田と議論、検討していました。

竹田様「そうですね。当初から新谷とは、何度も何度も議論を交わしました。
今回の研修では、部長クラスの社員に対して、広い視野・高い視座で、会社全体を見る意識づけをしたいと考えました。
また、それに加えて今回の研修が、部署間の壁を越えた横の繋がりをさらに強固にしていくきっかけになれば、そのような想いもありました」
- 「次世代経営層育成プログラム」を実施するにあたっての不安や懸念はございましたか?

新谷様「受講者より若い講師でいけるのか、どこかで受講者の緩みに繋がってしまうのではないか、という懸念は率直にありました。
しかし、その懸念は最初の1日目で崩壊しました。講師の年齢は関係なく、何をどのようにやるかが重要だと改めて感じました」

小林様「受講者目線でも、講師の年齢については全く気になりませんでした。
よくある『とにかく受講者を持ち上げる』スタイルではなく、『言うべきことは率直に言う』スタイルで我々受講者に向き合ってくださったので、それが刺激的で、かえってありがたかったです」
- そんな懸念があった中で、STに依頼しようと思われた決め手はありますか?

新谷様「今までのプレマネジメント研修での成果ですね。
プレマネジメント研修の中で、ただ教えるわけじゃなく、問いを出し、受講者自らに考えさせ、受講者の自主性を引き出してくれる点が、次世代経営層育成プログラムでも上手くはまったと思います。
講師のファシリテーションは、教え過ぎてはだめ、逆に教えなさ過ぎるのもだめ。適度なバランスこそ、重要だと思います。この適度なバランスで、受講者に関わってくれました」

竹田様「STさんの研修は、予め用意したプログラムを型通りに進めることよりも、その場で出た受講者の悩みや立ち位置、会社の課題や状況を把握し、柔軟に進行を変えてくれる、突き詰めれば、ティーチングではなく、コーチング要素が強い研修を行ってくれるので、その点も決め手の1つになったと思います」
研修を実施してみて ── 受講者に起きた変化
- 研修を実施してみて、率直にいかがでしたか?

新谷様「いろいろな施策がはまった結果、良い研修になったと思います。
①本研修期間における、そもそものテーマ設定
②6名2グループの適度な人数と2グループにしたことによる切磋琢磨
③人員の選定(強制ではなく、そもそも本人にこの研修に参加意識があるかを確認)
④実施期間、及びプログラムの内容と構成
⑤外部との協働(内部だけでやろうとすると、どうしても甘えが出てしまう懸念)
上記の中でも一番のポイントは、ずばり①のテーマ設定。『次の長期経営計画の骨子案の策定』としたのが良かった。
現在の計画を軸にすると、どうしても現実に寄り過ぎてしまい、こじんまりとしたものになる懸念がある。それに対し、次の計画にすることで、夢物語も考えやすくなる。これが良かった。
加えて、④の最初の2日間の泊まり込みの合宿も良かった。あれで、受講者同士の一体感というか、距離がグッと縮まったようにも感じました。
最終的には、経営者として必要な『横の目線(≒あらゆる事業部の理解)』と『縦の目線(≒中長期的な時間軸)』を具体的に意識してくれたと思います」

小林様「まずそもそも、あまり研修っぽくなかったのが逆に良かったですね。
もう1つのテーマ、『自組織の変革推進』を扱ってもらったのも良かったです。会社の未来だけでなく、お互いの受け持つ組織の悩みや変革の取り組みを共有することで、『この事業部はこんな状況なんだ』『みんな同じようなところで悩んでいるんだ』とお互いの理解が深まり、少し気持ちがほどけたように感じました」

竹田様「正直に言うと、本研修については、研修が始まりしばらく経過した段階で、『忙しい部長がこの研修でかなり時間を取られてしまっているが大丈夫か?』という声も社内から挙がっていました。
ところが、研修の最終報告会(長期経営計画の骨子案の社内プレゼン)が終わったとき、プレゼンを聞いた事業部長の中に、『こんなにレベルの高い提案が出てくるとは思っていなかった。参加者は良い勉強になったね』『ありがとう』という声をわざわざ掛けてくれた方もいて、そこで『今回の研修が上手くいったんだな』と、感じることができました」
- 今回の研修を通じてどのような変化・成果を感じましたか?

新谷様「本当の意味での成果は、今回の受講者が経営層になった時にどうなのかだと思う。
今回考えてもらった次の長期経営計画は、現在玉手箱に入れて、社長室に保管してあり、実際に次の長期経営計画策定検討のタイミングで、この玉手箱を開けてみる予定だ。
その際に、今回受講者が先に一通りシミュレーションした経験が大いに役立つはず。
普段現場にいると、どうしても目の前のやらなければいけないことにばかりフォーカスしてしまい、緊急性の低いものは後回しになってしまう。
今回、緊急性はないけれども、大事なテーマ(≒会社の将来)について一度描いてもらったことで、実際に経営する立場になった際、対応しやすくなることが期待できる。
今回受講者が検討した長期経営計画も、実際の検討が始まる際に、玉手箱を開くのが楽しみです」

小林様「研修自体は月に1回がベースでしたが、初回の合宿の翌週ぐらいから、定期的に研修時間外でチームでのミーティングというか、勉強会みたいなものが自然に始まりました。そうしたことは今までの研修にも無かったので、驚きました。
新しい研修のスタイルや、受講者の主体的な取り組み姿勢も、研修の成果だと思います。
また、研修を受講してから、これまで以上に全社視点を意識するようにはなりました」
- 最後にSTへの今後の期待は?
小林様「受講者でもある自分の首を絞めるような発言ですが(苦笑)、今回の次世代経営層育成プログラムの受講者に対して、定期的に振り返り、フォローアップできる機会もあると良いかもしれません。
また、まだ施策検討中の階層もあるので、その点もぜひ相談させていただきたいと思います」

榊原様「そうですね。概ね満足していますが、強いて言うなら、複数開催実施の研修の際、講師が『あれ、前に言ったっけ?』ということがたまにあったので、そこが無くなるとより良くなるかと(苦笑)
また、今後は、若手に対しても、『部下力強化』というテーマで研修も依頼をしているので、そこでもSTさんらしい研修を期待しています!(笑)」
インタビューを終えてのST所感
改めて本プログラムをご一緒できたことは、STにとっても、大変貴重な経験となりました。本プログラムを無事に終えられたのは、
新谷社長自らの情熱と強いコミットメント。
竹田様の様々なリスクを考えた、先の先の先まで考えた「超先回り行動」。
緊張感が高い中での榊原様の持ち前の明るさと笑いのぶっこみ(笑)
そして何より、小林様をはじめ、本当にお忙しい中、本期間、真剣勝負で最後まで向き合っていただけた受講者の皆様のおかげです。
心より感謝を込めて・・・
ありがとうございました。


